下二人は居間にいると聞いて、そちらに向かう。しかし、扉の前まで来ても何の音もしない。二人がそろっている時はにぎやかな話し声が聞こえてくるのだが。不思議に思って扉を開けようとすると、中から小さな声が漏れてきた。
「あ、ほら、動いちゃ駄目だよ。」
「ん、ごめん。これでいいかい?」
「うん、そうそう。じっとしてて。」
ささやくような、妙に静かな声。間違いなく下二人・・・エストとシェナのものだった。ただ、双方共に妙に甘い声なのが気に掛かると言えば気に掛かる。
「入るぞ。・・・何をやっている?」
扉を開けると、そこにはもう十年は見なかった光景があった。
「っ!エスト兄さん、動いたら危ないってば。」
「あ、ごめん。・・・兄さん、こんな格好で失礼するよ。」
ソファの上に、二人。エストはシェナのひざを枕にしてソファに転がっている。シェナの方は、細い棒をエストの耳に入れて、・・・つまりは耳掻きの最中だったらしい。二人してこちらを見ようともしない。・・・エストのほうはどうやら頭を抑えられているようだから無理だったのだろうが。
「まったく、ノックもできないのかい?」
顔も上げずに耳掻きを続けながらシェナがぼそりと文句を言う。
「お前に言われる筋合いはない。」
向かいのソファに腰掛けると、すぐに文句が飛んできた。
「暗くて見えないから、ちょっと移動してくれないかい?」
「・・・ごめんね、兄さん。」
くすくすと笑うようなエストに、ため息をついて隣のソファに移る。
「すまないね。」
シェナは顔をあげない。やがて小さく頷くと、耳掻きを傍の紙でふき取った。最後にフッとエストの耳に息を吹きかける。
「っ!」
ひくりと跳ねたエストに構わず、ぽんぽんとその頭を撫でる。
「よし、出来上がり。」
「ん、ありがとう、シェナ。」
エストは、もぞもぞとシェナのひざの上で寝返りを打つ。
「どうしたんだい?」
「もう少し・・・駄目かな?」
上を見上げ、ねだる様な言い方をする。
「まだ気持ち悪いのかい?」
シェナはそう言うと、ひょいとエストのほうを覗き込んだ。
「ううん、そうじゃないんだ。もう少しこのまま」
「エスト。ここでいつまでその格好でいる気だ、見苦しいぞ。」
言わんとする事がわかったところで、それは口をついて出ていた。
「・・・。」
エストが気まずそうにこちらを見る。渋々身を起そうとしたところで、その頭は上から抑える手によって、また大腿の上に逆戻りした。
「自分の家で何やったところで構わないだろ。居間ってのは寛ぐ所って相場が決まってる。」
抑えたのは、ひざの持ち主の手だ。ぽかん、としているエストに、シェナは小さく笑う。
「いいよ、減るもんじゃないし。遠慮なく転がってて」
「お前の育った場所とこの邸は違う。場所をわきまえろ。」
さえぎると、目に見えて表情が変わった。声も荒れる。
「そりゃ違うだろうよ!」
そこまで言って、ひざの上に気づいたか声を落とす。
「でもね、それがどうしたってんだい?
まずい事なんてないはずだよ、アンタが入ってくるまでは、誰も文句言わなかったんだからね。」
しかし、こちらをぎっと睨みつける目は全く変わらない。
「大方今まで誰もいなかったのだろう?俺は少しは人目を気にしろと言っている。」
「馬鹿馬鹿しい。別に気にする事じゃないだろ。」
「二人ともやめて。」
珍しく声をあげたエストにぎょっとしてそちらを見る。
「人の頭の上で喧嘩しないでよ。」
エストはそう言うと、ため息をつきながら身を起した。
「兄さん、言い方が悪すぎる。それじゃあシェナが怒るの当たり前だよ。」
あと、なんか細かいんじゃない?
若干不機嫌そうに見上げられて、思わず詰まる。その間にエストはシェナに向き直った。
「シェナ、ごめん。確かにね、ちょっとは気にした方がいいかもしれないんだ。」
口さがない連中、ってのはどこから見てるか判らない。それがどう不利益になるかわからない、ここはそんな場所だから。そう言って、軽く頭を撫でる。
「・・・そっか、それは悪かったね。」
神妙そうな表情になったシェナに、エストはにっこりと笑いかけた。
「ううん、謝られる事じゃない。誰もいなければ全然問題ないし。僕たちは兄妹だろう?」
誰もいなければ、のあたりでちらりとこちらを見たのは、エストなりの反撃だろう。
「そうだね。」
そう言って、シェナは柔らかな笑みを浮かべた。その表情は、自分には間違っても向きはしないものだった。
それから数年後。
竜王を倒し心ばかりの片付けを済ませ、レムオン達はロストールへの帰途についていた。
旅は道連れとばかりに、ノーブルに戻るシェナとチャカ、自分と同じようにロストールに戻るゼネテスも同道している。
旅には慣れたとはいえ、帰り着くには日を要する距離。今宵はドワーフ王国で宿を取っていた。
「・・・いい加減どいてよ。耳掃除ならとっくに終わったよ。」
目を閉じている頭の上から、シェナの声が降ってくる。
「断る。」
レムオンは引き締まった大腿に頭を預け、ごろりと転がったままの格好で即答する。
「足が痺れるって。」
髪の毛を引っ張られる感覚。ただ、それはたいした力ではなかった。
「それは大変だな。」
適当に返事をして、また大腿の上で頭の向きを変える。顔を向けた身体の方に軽く手を触れると、その手を退けられた。
「もう。ここがどこだかわかってるのかい?」
「ドワーフ王国の宿だ。」
そのドアに背を向け、ベッドのふちに腰掛けたシェナに頭を預けてベッドに寝転がっている。これがなかなか心地よいのだが、枕になっている方はそうでもないらしい。
「そう、おまけに4人部屋だ。公共の場所なんだよ。だからさ、寝るなら自分のベッドに戻ったらどうだい。」
ほら、と軽く頭を叩かれた。
「此方が良い。」
即答。大体シェナの事、これは本気で嫌がっているわけではない。本気で嫌がっていたなら、今頃自分の身体は宿の外まで放り投げられているのだから。
「もうそろそろチャカとゼネテスが戻ってくるだろ。」
「戻って来るわけがなかろう。ここの酒場に繰り出しているに決まっている。」
下手をしなくても午前様だというのが、レムオンの読みだった。ドワーフ王国の酒は強く、美味だ。大陸中で評判のその酒をあのゼネテスが放っておくわけもなく、またチャカが一緒なら確実に連れて行っているはずだ。
その想像はついていたのか、シェナがぐったりとため息をつく。
しかし。
「もう・・・。起ーきーなーよー!」
じたばたと足を動かされ、さすがに身を起す羽目になった。
「全く。少しくらいじっとしていられないのか?」
「よく言うよ。」
仕方なくベッドのふちに腰掛ける。と、すとんと頭が自分の大腿に落ちてきた。
「おい。公共の場所だなんだと言っていたのはどこの誰だ。」
「さあね。枕は枕らしく黙ってな。」
1分前とは逆の格好。シェナは、場所を探すように頭を動かし、やがて一箇所に収まった。
「あー、これはいいねえ。」
転がった格好で、銀の髪に触れる。指に絡める。引っ張る。手櫛を通す。
「・・・人の髪で遊ぶな。」
「いいじゃないか、ちょっとくらい。」
頭の方もころりと向きを変え、顔を此方の身体に埋める様な格好になった。かかる息が、少々くすぐったい。
髪をもてあそぶ手も、特に休まる気はないらしい。気まぐれかつ適当に動き続ける。
ただし、無言で。ここに陣取るつもりはあるようだが、特に何か喋るつもりはないようだった。
妙な沈黙に負けて、声を掛ける。
「何か・・・」
あったのか、と聞くまでもなかった。
「いや、いい。」
ありすぎた。全ては終わったように見せかけて、先はまだ続く。おそらくは永遠に。
そして、その中には自分が関わっていたことも、多々、あった。
「・・・ん。」
気だるげな返事。息をつき、手持ち無沙汰な片手で、脚の上に陣取った頭を撫でる。シェナは驚いたようにぴくりと動き、そしてまた、甘えるように此方の身体に顔を埋めてきた。ついでに身体を丸めるその姿は、まるきり大きな猫と変わらない。
あの自分に刃向かうばかりだった娘が、随分となつくようになったものだと思う。
思う、が、それを言ったらおそらくこの奇跡のような時間は淡雪よりも簡単に消えるのだろう。
ぼんやりと、大きな猫と化したシェナを撫でる。
こうしていられる事は、ある意味、あの動乱の中で得たものと言えるのかもしれない。喪ったものの大きさに引き比べると小さすぎて、ささやかという表現すら当たらない事ではあるのだが。
脚の上の娘は寝ているわけでもなく、落ち着いた様子で丸まっていた。
静かな刻が流れ、やがて脚も痺れはじめて来た頃。
「・・・姉ちゃん、何やってんだ。」
「!」
「ッ!」
それは、唐突に入ってきたチャカの声で一瞬で消えた。
寝ていたのかと思うほどに動かなかったシェナは、声が聞こえると同時にバネ仕掛けの人形のように身を起こす。一瞬後には自分との距離は既に離れていた。
・・・その時に強か肘と頭が当たったおかげで、同時に自分は肘を押さえる羽目になったわけだが。
「馬鹿、ここで邪魔する奴があるかよ!」
慌てたように入ってくるゼネテスを睨みつける。
「・・・いつ戻った。」
「・・・まあ、さっきだ。ついさっき。」
ゼネテスは、何かをごまかすようにヘラヘラと笑う。
「覗き見とはいい趣味だな。」
感じた事実は、頭を押さえているシェナも変わらなかったらしい。
「意味が判らないね。ノックして堂々と入ってくりゃ良いじゃないか。」
「そりゃ・・・まあ・・・なんだ。」
キツい視線に晒されるのが辛かったのか、ゼネテスが目をそらす。
「・・・いい・・・眺めだったからな・・・。」
その場に居た人間が意味を理解するまでに、きっかり一秒、間があった。
一瞬の後に、風を切る音、そして衝撃音。・・・が、立て続けに三つ。そして、ゼネテスが倒れ伏す。
日ごろの連携はこういう時でも遺憾なく発揮されていた。
「最ッ低だね。」
「ったく、そう言うことかよ。」
「不埒者めが。」
床に転がっているゼネテスにその言葉が聞こえているかどうかは疑問が残るところだ。素手の拳を鳩尾に、次いで鞘入りの剣を顔面に、同時に槍の柄を背に。約一名を除き急所を外す理性が残っていたせいか、ゼネテスの方も死んではいないようなのだが。
シェナが一つ息をつく。
「しっかし、えらく早かったね。どうしたんだい?」
「ああ・・・悪かったな、邪魔して。」
ぶす、と、チャカは不機嫌そうな返事を返す。
「邪魔って、そんなわけないだろ。ま、私も我ながら驚き過ぎだったか。」
微笑んで軽く肩をすくめるその様子は、後ろ暗さも何も感じさせない。・・・ただ、少しだけ隠し損ねた動揺は見えた。
「で、何かあったのかい?」
すっかり常の様子で訊ねる。その様子は、言外にさっき見たものは忘れろと言っていた。チャカも、何か言いかけて・・・結局軽く息をつく。
「別に。ここの酒って評判いいし、姉ちゃんとレムオンも誘おうと思ったんだよ。
ま、余計なお世話だったみたいだけどな。」
茶化すような言葉には、確かな棘があった。シェナがチャカの頭をキレのいい音をさせてたたく。
「そういう言い方するもんじゃないよ。」
有無を言わさぬ厳とした言い方。ただし、それは最初だけで、すぐに力を抜いた表情に戻る。
「まあ、ここは料理も美味しいし、一緒に行きたくはあるけどね。」
アンタもいいだろ?
そう、こちらを振り向いて問う。
「・・・ああ、お前たちが良いのならな。」
頷くと、シェナはニッと笑った。
「だってさ。」
見れば、チャカはまた気乗りしない風情でこちらを見ていた。それに気づいたか、シェナがまたチャカをはたき、チャカもやれやれと肩をすくめる。
「・・・で、こいつはどうする?」
こいつ、とは、床の上で伸びているゼネテスの事である。
「もちろん起こすさ。今日はご馳走してもらわないといけないんだから。」
言いながら、シェナはその傍に身をかがめる。・・・姿勢と視線に厳重な注意を払って。それが傍目にも判る警戒ぶりが少し可笑しい。
「ほら、ゼネテス。起きな。」
手荒に揺り起こすのを横から見る。
・・・と、また視線を感じた。そちらに目を向けると、チャカと目があい、それはすぐに逸らされる。ただ、その一瞬その目に映っていた感情は、どう見てもあまり好意的な感情ではなかった。ここまでくれば、さすがにわかる。
「クッ・・・ったく、少しは手加減してくれよな・・・。」
「馬鹿言ってんじゃないよ。生きてるだけありがたいと思いな。」
頑丈だけが取り得の男は、多少ふらつきながらも立ち上がった。
「ってわけでゼネテス、反省代として今日は奢ってもらうよ。」
有無を言わさぬ言い方に、チャカがタイミングよく合いの手を入れる。
「もちろん全員分な!」
「おいおい、高すぎじゃないか?なあ、レムオン。」
縋る様な視線が気持ち悪い。
「命よりは安かろう。」
冷たくあしらうと、ゼネテスはおどけた様にがっくりとため息をついた。
「よっし、いこうかー!」
「おう!」
それを了承と取ったか、シェナとチャカは元気一杯に部屋を出て行く。そこにはもう、先ほどまでの何だかわからない感情の不協和音は消えてなくなっている、ように見えた。
付いて出て行こうとしたところで、肩が掴まれる。
「・・・なんだ。」
「・・・なに、お前さんも隅に置けないと思ってな。」
さっきの、なかなかの修羅場だったんじゃないか?そうゼネテスはニヤリと笑う。それと同時に先ほどからのチャカの視線の意味も合点が行く。
その意味は取れたが、それには否定材料しか転がっていなかった。
「馬鹿馬鹿しい。」
肩に乗った手を振り払う。
「そうか?いい雰囲気だと」
「身内だ。それ以上でも以下でもない。」
チャカの不機嫌も、取り越し苦労か門違いかそんなところだ。
以前に見たことがあったが、シェナはエスト相手でも同じくらいの事はやってのける。それは身内だと思われているからに他ならない。
絡むな、と部屋を出る。
「なら、なんでシェナはあんなに慌ててたんだ?」
追いかけてきた揶揄するような問いは、黙殺した。
一刀両断に出来なかった。もしかしたら、という感情が自分のどこかにあるのだろう。
しかし、『もしかしたら』は無い。
身内扱いされているといっても、自分との間には、エストやチャカ相手では決して見せない距離がある。もしもエスト相手なら、嫌がったり慌てたりはしなかっただろう。悠々と堂々と開き直った筈だ。・・・以前、見たように。
・・・だから、期待はできない。していない。そもそもする資格がなかった。
「っ!」
どん、と前にぶつかって我に返る。
どうやら気づかないうちに追いついていたようだった。ぶつかったシェナが振り返る。
「・・・すまない。」
「いや、いいんだけど。どうしたんだい、ぼーっとしてるよ。」
考え事の対象からまじまじと見上げられると、どうにも居心地が悪かった。首をかしげるシェナから、ふいと目をそらす。
「・・・少々脚が痺れていてな。」
それに気を取られていた、と。出てきたのは結局そんな言葉だった。
「・・・悪かったね。」
チラリと見れば、感情に素直な仏頂面が見え、それに少し和む。
「いや、思ったより重くて安心した。」
言葉になるのは、そんな憎まれ口だったのだが。頭を軽く撫でると拳が飛んでくる。それを避ける。ここまでは折込済みだった。
「人を馬鹿にするのも」
「悔しければ火属性以外のスペルも使ってみろ。」
肉弾戦を主とするシェナは、魔法はほぼ鍛えていない。使えない事は先刻承知の上である。
「・・・っ・・・!」
言い返せなかったのか、シェナは、ぎり、とこちらを睨めつけ、・・・そしてまた手が挙がった。音速で飛んできかねないそれに身構える。
「なんだ、今度は兄妹喧嘩か?お前さんたちも忙しいな。」
「姉ちゃん、そんなとこで漫才やってないでさっさと行こうぜ。」
と、前と後ろから同時に声を掛けられた。
「わかってるって。」
小さな舌打ち。全く、と小さくつぶやいて、シェナはチャカがいる方に駆けて行く。
「・・・・・・命拾いしたな。」
笑い混じりの声。
「礼は言わん。あれなら止められた。」
冷たく先へ進む。ゼネテスがまた絡んできた。
「・・・あのなあ。人の事情に首突っ込むのは好きじゃないが、もうそろそろ素直になってやらんと、シェナの奴もいい加減どこかに行っちまうぞ。」
「それならそれで構わん。どうせいつかは帰ってくる。」
きっぱりと言って見せるが、半分は嘘、半分は願いである。
どこかに行く、手元からいなくなるのは、本当を言えば止めたかった。
ただ、そうなるような気がしていた。それは、いつか帰ってくることも含めてである。
ゼネテスが、呆れたように息をつく。
「・・・どこから出てくるんだその自信は。」
答えはすぐには出てこなかった。
どこから、と言われても判らない。ただ、今までの積み重ねがそう言っているだけだ。
敵味方に分かれようが、戦争に巻き込まれようが、なんだかんだでシェナは邸に戻ってきている。最初は、嫌々ながら戻ってくるんだと全身で主張していたが、気がつけばそれもかなり薄まっていた。なんだかんだで律儀に戻ってくる様は、家猫を思わせる。
距離はあるのに近い、心地よい感覚。少しずつ・・・偶に此方にも向くようになってきた笑顔。共に旅をするようになった今となっては、もはや空気と変わらないほどに馴染んだその存在。
「家族だからな。」
結局、そう答えた。
兄扱いはされたことがないが、他の人間より少し近い位置に居るという事は感じていた。何か少し違う気もするが、あちらも恐らくそれくらいの認識だろうと思える。
「レムオン、ゼネテス!早くきなよ!」
「席埋まるだろー!」
宿の外からせかす声が聞こえてきた。
「今行く。」
少し速度を上げて先に進む。ちらりと横目でゼネテスの方を伺うと、やれやれと肩をすくめているのが目に入った。
瞳に映るものは、憐れみだか同情だか呆れだか判らない何か。
構うものかと目線を戻す。
誰が何と思おうと、結局自分たちは家族なのだ。
少し残念だと思う心、物足りないとする感情、もやもやしたものに心中で蓋をする。
原因は大方判っていた。
ただ、そんな事を求める資格は、自分のどこを探してもありはしないのだった。
でも、レムオンにはティアナの事しばらく思い悩んでて欲しいし、女主はチャカ最優先を崩して欲しくないし、チャカは若干シスコン気味であって欲しいし、とか思うとどうもこれ位にしかならないようです。というか、この辺組み合わせるとそもそもレムオンと畑主の距離って難しい気がする。
あと、チャカも。理想的に弟君だけど、貴族に姉取られたらやっぱり面白くはないんだろうなあとは思うし、なんだかんだ複雑なんじゃなかろうか。
結局みんな合わせて「身内」「家族」が一番納まりはよさそうだけど、そうも行かないから面白いんだろうなあと思います。