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ヨシュアくんの場合

「・・・・あらら・・・ずいぶん小さくなっちゃったわね。」
「・・・ごめん、元に戻してくれないかな。」
小さな赤ん坊サイズくらいのヨシュアがとてとてとエステルの方に歩いてきた。
「うん、でもちょっとまって。」
エステルは、ひょい、とヨシュアを抱え上げる。
「え!?ちょ、ちょっと」
抵抗する間もなく、ヨシュアはエステルの腕の中に収まった。
「んー・・・・これくらい小さいと本当に可愛いわねー。ヨシュアじゃないみたい。」
じーっと見つめて、ほっぺたを一つ突付く。
「だから、悠長な事言ってないで元に戻してって言ってるんだけど。」
言葉にも険と・・・少々の照れが入る。
「まあ、そんな事言わずに、もうちょっとだけ・・・」
エステルの指がもう一つヨシュアを突付こうとした。ヨシュアは両手でその指をガードする。
「エステル!
 今がどんな時かわかってるの?」
「判ってるわよ。小さいヨシュアを思う存分堪能する時でしょ。」
ヨシュアはその言葉に一瞬息を呑んで・・・そして、怒鳴った。
「緊張感の無い事言ってないでさっさと戻してよ!まったくこれだから君は・・・」
ただし、怒鳴ったつもりなのは本人だけで、周りには小さくて余り聞こえていなかったりする。もちろんエステルにも。
「あー、うん、はいはい。」
「エステル、聞いてないね。」
とりあえず手の届くエステルの頬をぺちぺちと叩く。エステルは、その手を簡単にどけてしまうと、ヨシュアを体から少し離した。
「だって、そのサイズでお小言言われても、なんか可愛いだけなんだもの。
 ほーら、高い高いー」
「エースーテールーーー!!」

ヨシュアが元に戻った後、エステルがまたネチネチとお説教を喰らったというのは・・・また別の話である。
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