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オリビエさんの場合

「ふむ・・・・なにやら小さくなってしまったようだねえ。」
そう言って、オリビエはリュートを取り出した。
爪弾くリュートの音は、オルゴールのようなかすかな音色をつむぐ。
「・・・そうしてるとなんだかおもちゃの楽隊みたいね。」
エステルは、ひょい、とオリビエを見下ろした。
「失礼な。僕は魂のこもった曲を演奏していると言うのに。この魅惑的な調べ・・・君にも届いているだろう?」
「・・・おまけにマイペースだし。」
シェラザードもあきれたようなため息をつく。しかし、オリビエはまったくそれを意に介さなかった。
「まあ、別の視線と言うのも新鮮でいいものだよ。」
にこりと笑って・・・心なしかだらけたその視線が中空を彷徨う。
「この目線だと、ご婦人方の下着が見え放題なのもきっと」
「キュリア。」
言い終わる前に、ヨシュアのアーツがオリビエを包んだ。
そして、目の前にはいつの間にやらきっちりCP200まで回復したらしいロレント出身女性遊撃士二名。
「どうやらお仕置きが必要みたいね・・・・」
「取っておきを見せてあげる」
「・・・!!ちょ、ちょっと、ま・・・」

事後。
まったく、油断も隙もありゃしない・・・そう言う彼女達から5Mは離れたところには、自称音楽家がゴミのように打ち捨てられていたのだった。
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