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再会前

アガット&エステル(断片)
2ND中、アガットさんは封印区画調査の護衛担当の仕事してて、その関係の必要物資取りにどっかの遊撃士協会(グランセルに有らず)に来てて、エステルはヨシュア探して三千里中で、仕事請負に遊撃士協会に顔出してて、ばったり出くわしたとか言う設定で。

「アガット、ティータは元気にしてる?」
お互い用事を済ませてエステルがたずねると、アガットは「あぁ」と、一つ頷いた。
「元気そうだったぞ。相変わらずじーさんと夢中になって遺跡調査中だ。
 ああ、お前の事も気にしてたな。」
「なんて?」
エステルは身を乗り出す。
「『無理してないか』、だと。」
「そっか。心配かけちゃってるかなあ。」
少し耳が痛い。苦笑いすると、アガットはにやりと笑った。
「頼りない姉だからな。」
「るっさいわね。」
その態度にエステルは頬を膨らませる。
しかし、すぐに表情を戻すと、一つ手を打った。
「あ。・・・アガットはまた遺跡に戻るのよね?」
「あぁ、仕事だからな。何かあるのか?」
「ティータに言っといて。『私は大丈夫。』って。『遺跡は危ないから、ティータも気をつけて』って。
 あーもう、ヨシュアさえ見つかれば、私もそっちの仕事がやりたいんだけど。」
そういって一つ息をつくと、アガットの拳がどん、と頭にのった。
「あにすんのよ。」
「お前にはお前のやることがあるだろ。
 さっさとあいつを連れ戻してやれ。話はそれからだ。」
半分仏頂面のその言葉は、遠まわしなエール。
「うん、モチのロンよ。」
素直に頷いて、顔を見上げて笑う。
「アガットも気をつけてね。遺跡はまだ機械人形残ってるんでしょ?
 ティータをお願いね。私の可愛い妹なんだから。」
肩を叩くと、アガットはうるさそうにそれを払った。
「けっ、誰に口きいてやがる。」
「照れない照れない。」
にや、と笑うとアガットの顔つきがさらに険しくなった。
「誰が照れるか!ったく・・・もういくぞ。」
そう言うと、アガットは協会のドアをくぐって出て行ってしまったのだった。
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